「専用」ではなく、あくまで「優先」です。優先されるべき対象者(高齢者や障害者)がいなければ、誰が座っても構いません。
もちろん、高齢者がいても自分も体調が悪ければ座っていても構わないと思いますが、
もし高齢者が「優先席でしょ」とアテツケっぽく言ってくる場合は、
「すみません。体調がすぐれないため座っています」と、はっきり申し伝える事も必要でしょうね。
明らかに具合が悪そうに見える、一目瞭然な場合ならともかく、
普通の若者では一見して具合が悪いとか事情があるように見えませんしね。
人はとりあえず見た目で判断しますし。
最近は内的障害者もその問題にぶち当たっています。
外見では傷害があるように見えないのですが、内臓などに疾患や傷害があり、
健常な人に比べて体力などの点で負担が大きいため、そういう優先席などを使いたいのですが、
パッと見が障害者に見えないので、ヒンシュクの目で見られる…というものです。
同じ問題が初期妊婦にも起こっています。
実は初期の方が流産のリスクもあり、つわりなどで具合の悪い場合も多くて、
周囲の気遣い(喫煙など)が欲しいところなのですが、
見た目で妊婦と分からないため、喫煙や席を譲ってもらうなどの親切が受けられませんし、こちらから求める事もしづらいそうです。
なので、最近は初期妊婦を表すマークをつけたストラップやワッペン(バッジ?)などが販売され、
同時にポスターなどで周知をすすめる運動が広がっています。
内的障害者についても、そのように周囲に認知してもらうためのマークなどをつけようという動きになっていますし。
この際だから、初期妊婦や内的障害者だけでなく、
見た目では分からない病気や体調不良の人がつけるバッジのようなものを作って欲しいですね。
もちろん、悪用を避けるために病院で医者の診断とともに配布されるとか。
あ、でも使用後は困るか。真面目に返納すればいいけど、そのまま手元に置いて悪用する人が出るかもしれない…。